雲海にも色んなパターンがありますが、ここでは秋の早朝に見られる雲海についてお話します。

雲海が発生する場所

一般的に雲海が発生する場所は「盆地」
盆地というのは周囲を山などに囲まれた平地です。
そこに雲海の霧が溜まります。
だいたいそういう場所には街や集落があります。

岡山で雲海が発生する一番有名な場所は高梁市役所がある高梁市中心部ですが、実は津山市から鏡野町まで広がる「津山盆地」の方が広範囲に雲海を見ることが出来ます。
津山盆地は中国地方最大の盆地だそうです。

雲海が見れる時期・時間帯

10月下旬~12月上旬が雲海が発生しやすい時期になります。
特に11月が最適な条件が揃いやすい時期だと思います。

時間帯は朝4時~8時くらい。
それ以降は少しずつフワ~っと空気に溶けていきます。
一番雲海が美しく見える時間帯は、陽が雲海に当たり始めた頃です。
日の出直後~30分間くらいが一番美しいです。

あとは、場所によってはまだ暗い時間帯の雲海も美しく見えることもあります。
雲海の発生する場所に街などがあれば、雲海と夜景のコラボが見られることもあります。
あまりに霧が濃いと見えないかもしれませんが、雲海が少なそうな時は、それを狙っていくのもアリかもしれません。
雲海を通して見えるフワっとした夜景がそれはそれは美しいです。

雲海発生の気象条件

雲海を見ることが出来る気象条件は、
①昼と夜の寒暖差があり、夜間は晴れ
②湿度が高い
③風が弱い
この3つが必須条件です。

①昼と夜の寒暖差があり、夜間は晴れ

例えば前の日の昼間の気温が20度で、当日の早朝の気温が10度。
このように前日の最高気温と当日の最低気温の温度差が10度くらいあれば良いかと思います。
そして夜間から早朝にかけて晴れていれば放射冷却が起こり、雲海が発生しやすくなります。

②湿度が高い

湿度100%が望ましいですが、90%以上あれば条件としては問題ないと思います。
90%以下の日でも、雲海が見られる日もあります。
前日の昼間に雨が降り、夜中は晴れている…というのが理想ですね。

③風が弱い

盆地に霧が溜まることで雲海が見られるわけですが、風が吹いてしまうと霧は吹き飛ばされてしまいます。
雲海発生条件は風がほぼ無いことが前提となります。

3つの条件は天気予報で確認

気温はもちろんのこと、湿度、風速、この3つは天気予報で、一目で確認することが出来ます。

おすすめは「tenki.jp」の1時間天気
1時間ごとに横並びに「気温、降水量、湿度、風速、風向き」が表示されていて、スクロールで3日分見ることが出来、とても見やすいです。
(PCの場合は縦並び)
→「tenki.jp」はこちら←

「雲海出現NAVI」がある

驚くことに、雲海を予測する「雲海出現NAVI」というサイトが存在します。
三菱自動車のサイトです。
雲海の予測を3Dで見れるなどカナリ凝っています。

「雲海出現MAP」というのがあり、全国の有名な雲海スポットのみ予測されています。
岡山は「備中松山城展望台」のみですが、県内の気象条件は似たようなものなので、他の場所に行くにしても参考にはなるのではないでしょうか。
→雲海出現NAVIはこちら←